7日放送のラジオ番組「ザ・ボイス そこまで言うか!」(ニッポン放送)で、評論家の宮崎哲弥氏が「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録を巡る、韓国の外交交渉を厳しく非難する一幕があった。
番組では、日本政府代表団が「1940年代にいくつかの施設において、その意思に反して連れてこられ、厳しい環境下で労働を強いた中に朝鮮半島出身者等が多くいたことになどについて、理解できるような措置を講じていく」と発言したことに、外務大臣の岸田文雄氏が「先の大戦中に朝鮮半島の人々の強制労働があったことを認めたものではない」と、強調したことを取り上げた。
宮崎氏は、一度日韓の外相レベルで「forced laber(強制労働)」との文言を使わずに「foced to work」にすると合意したにもかかわらず、土壇場で韓国が「forced laber(強制労働)を持ちだしてきた」と指摘し、「外交交渉上、非常に無作法な、作法に反するやり方だと思うんですけどね」と、韓国側の対応を厳しく非難した。
パーソナリティーの飯田浩司アナウンサーは「外務大臣同士で合意したことを、何で現場レベルでひっくり返すんですかね、この国は」と疑問を呈すと、宮崎氏は「そのおかげで(世界遺産登録が)1日延びたわけですから、日本としては白紙に戻すほどの勢いで抗議、抵抗すればよかった」と持論を述べた。
一方で、宮崎氏は「政治的な流れの中で、日韓首脳会談もアメリカの強い要請でやらざるを得ない状況で、(日本が)そこまで言い出せなかったかもしれない」と、日本側の事情を推測したが、韓国に対しては「こんなことを続けているようでは、まったく信頼感がない国家だと言わざるを得ませんね、韓国というのは」と、呆れた様子で語った。