スキップしてメイン コンテンツに移動

犬をたべる人々



韓国・北朝鮮


韓国ソウル市内で販売される犬肉
ソウル市内の飲食店で提供される犬鍋
朝鮮半島でも狗肉は新石器時代から食用とされており、犬食は今なおきわめて盛んである。韓国では犬肉を「개고기(ケゴギ)」、北朝鮮では「단고기(タ ンゴギ)」と言う(「ケ」は犬、「タン」は「甘い」、「ゴギ」は「肉」の意)。犬料理は、滋養強壮、精力増強、美容に良いとされ、陰暦の夏至の日から立秋 までの「庚(かのえ)」のつく日の中伏(チュンブク)には、犬料理を食べて暑気を払う習慣がある。韓国には患者の手術後の回復のために犬肉を差し入れる習 慣がある[5]。犬市場としては城南市牡丹市場が有名である。犬から作った犬焼酒(酒ではない)も飲まれている。黒犬には時別効能があるとされる[要出典]
かつて朝鮮半島では人糞を犬に食べさせて飼育する風習があった。犬を人糞で育てる習俗はモンゴルにもあるが、ここでは逆にゲルの成員の糞を与えて育てた犬を、ゲル周辺を警備し、余所者の侵入を防ぐ忠犬として養育するという要素を持つ。また、食肉家畜を人糞で飼育(養豚)するという概念自体は、中国や朝鮮半島の済州島および南方の沿岸地域、近代化以前の日本(現在は沖縄でわずかに残っている)などにも見られた。[要出典]
韓国の犬肉料理文化は、犬食の習慣を持たない国から問題視されることがある。韓国では、1988年ソウルオリンピック開催に際して、欧米諸国の批判をかわす為、犬食に対する取締りが行われたが、犬肉料理を愛好する人も少なくない為に大通りから遠ざけられて黙認された。2002年のFIFAワールドカップの際には、FIFAが「犬肉を追放してほしい」と韓国政府に要請してきたが、FIFAの副会長でもあるチョン・モンジュンは拒否した。2006年、韓国国務調整室が行なった調査によると年間200万頭の犬が食べられていた[6]。2008年の調査によると、ソウル市内だけで530店の食堂が犬食を扱っている。違法のため、当局による衛生管理が行なわれておらず社会問題化している[7]
2008年4月にはソウル市当局が正式に犬を嫌悪食品とする禁止令を撤廃し、食用家畜に分類する発表を行った。これに対し韓国国内の動物愛護団体が反発を強めている[8]。動物愛護団体は城南市で狭い檻に入り犬食文化の反対運動を行なった[9]
朝鮮半島では韓国だけでも数百万頭の食肉専用に改良された犬種であるヌロンイが、 牛や豚と同様の酪農家によって飼育されており、屠殺方法も電気ショックによるシステマチックな方法によるとされ、外圧による安易な犬食禁止は家畜として飼 育されている食用犬を無為に全滅させかねない行為であると批判する識者もいる一方で、本来では食用品種ではない犬種、時には野良犬や明らかに愛玩犬であっ たと思われる犬などが、伝統的とされる撲殺などの残虐な方法で食肉に供されている例が今日でも存在すると主張する者もいる[要出典]
北朝鮮においては、食糧難の中、数少ない蛋白源として犬肉は珍重されている。平壌観光のガイドブックには「朝鮮甘肉店」と記載され紹介されており、案内員に希望すれば朝鮮甘肉店へ連れて行ってもらうことも可能である。なお欧米の批判の影響を受けにくいこともあってか、平壌甘肉店は大通りに面した場所にある。犬は残飯を与えても育つので、家庭で小遣い稼ぎに飼われることがあり、中でも結婚資金を稼ぐために数頭の犬を飼う若い女性を「犬のお母さん」と呼ぶ。育った犬は自由市場で売買される[10]
韓国でも国際的な批判や、犬をペットとして買う人が増えている者が増えていることから、犬肉に馴染みのない者が増えている。特に若い世代の需要は減 少しており、2015年の1年間に犬肉を食べたかというアンケートに対し、50~60代では回答者の約半数に上ったが、20代ではわずか20%にとどまっ た[11]

このブログの人気の投稿

ヌロンイ

歴史 ヌロンイはとても古い犬種で、古来より朝鮮半島に土着していて、 中国 の古代犬種の ハン・ドッグ とつながりがあると考えられている。 猟犬 、 番犬 として使役する傍ら、 食用 にもされていた。朝鮮半島では、現在も犬肉 レストラン などでヌロンイの料理が出されている。 食用犬種としての顔 「 犬食文化#韓国・北朝鮮 」も参照 ヌロンイの肉は甘く、北朝鮮ではタンコギ( 단고기 )と呼ばれている。韓国では滋養強壮剤として食されるもので、かつては貴重な タンパク 源のひとつであった。また、 牛 や 豚 に比べ、少ない餌で 肥育 できるために重要な収入源にもなっている。食用にされるのは主にオスで、大半のメスは繁殖用に残される。食用にされるヌロンイは 去勢 され、肉を与えず主に 穀物 系の餌のみを与えられて肥育される。攻撃性を削ぐために子犬の時に鼓膜を穿孔する場合もある。一定の期間、農場で大量のヌロンイが肥育された後に 屠殺 業者に売られて屠殺される。一般人が番犬として使役させたヌロンイを屠畜業者に売る場合もある。屠殺は撲殺と知られているが、最近は電気ショックなどで屠殺され出荷される場合が多い [1] 。屠殺方法が残酷だとされることと一部農場の劣悪な施設が 動物虐待 に 値するとして各国から厳しい批判がなされる。こういった抗議について、他国の文化を理解していないと疑問の声もある。また、批判をしている国々もかつては 犬食文化があったこともしられる。近年では、韓国にも「犬は愛玩動物」という意識を持つ人が増えており、韓国人主体の動物愛護団体が犬肉食を批判すること もある。 ペット犬種としての顔 近 頃では珍しい犬種を好む人にペットとして飼われたり、農村部では猟犬として使役させるなど、卓上に上る運命を免れるヌロンイも多くなってきた。韓国国内で も犬食に反対する動物愛護団体が増えつつあり、犬を食べない人も年々増加している。また、計画的な交配によりヌロンイの犬種の質を向上させようという運動 も盛んに行われている。 また、 2006年 時点で日本にも全国で30頭ほどのヌロンイがペット用として飼育されている。 特徴 「黄色い犬」 という意味の名の通り毛色は黄色っぽく、背、耳、マズル( 口吻 )、頭頂などに黒いマーキングがあるものもいる。 日本犬...

高木正雄もしくは岡本実という男5

6日付米ニューヨーク・タイムズは、韓国政界で野党・統合進歩党が初の違憲政党解散請求の対象となったことに関連し、同党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表が朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の父親である朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領について、日本軍将校を務めていた過去を攻撃してきたことを背景説明付きで伝えた。  同紙は今回の事態に関連し、朴槿恵大統領の就任以降浮上した大統領選関連のスキャンダルに対する世間の関心をそらすためだとする野党側の主張と共に、李代表が言及した朴正煕元大統領の「親日」の過去を紹介した。  同紙は、昨年12月にテレビで放送された大統領選討論会で、李正姫代表が、日本による植民地統治期に満州で日本軍の中尉として勤務していた朴正煕元大統領の日本名は「高木正雄」だったと言及し、それが韓国の保守主義者の間ではタブー視されてきたと主張したことを伝えた。  同紙はまた、昨年テレビで生中継された大統領選の討論会で、李正姫代表が「日本に忠誠の血書を書き、日本軍将校になった高木正雄。韓国名は朴正煕。そのルーツは欺くことはできない」と発言したことを紹介し、記事を結んだ。  同紙は朴正煕元大統領について「韓国の経済成長を成し遂げた功績から、保守派の間で広く尊敬されているが、日本による被害を受けたという意識が国家的アイデンティティーの一部となっており、『親日派』というレッテルが『親北朝鮮』よりも批判を浴びることが多い韓国では、朴元大統領の親日的過去が朴槿恵大統領の政治的な弱点になっている」と指摘した。  このほか、同紙は1961年から79年までの朴正煕元大統領による「鉄拳統治」の期間に反体制派が北朝鮮を支持としたという理由で拷問を受けたり、処刑されたりしたが、韓国で民主化が進んで以降の裁判では無罪になったと紹介。現在の韓国が朴正煕元大統領による独裁時代に逆戻りしているとする李正姫代表の主張を伝えた。  同紙はこのほか、統合進歩党に対する違憲政党解散請求にまで発展した経緯について、昨年12月の大統領選でインターネット上での「中傷作戦」を展開したとして元国家情報院長が起訴され、朴槿恵政権が野党の攻撃で窮地に陥った点、今年9月に李石基(イ・ソッキ)国会議員が内乱を企てたとして逮捕されたことについて、野党から「政治工作」「弾圧」との批判の声が上がっているこ...

ポシンタンとトンスル

  犬の肉を食べ、人糞酒を飲む韓国文化 イギリスが韓国の伝統的な食文化といえる“犬食”を非難したという。韓国メディアによると、イギリス外務省のアジア・太平洋担当次官が「韓国政府に動物を愛する私たちの見解を伝え、犬肉を食べる慣行を変えるようにする」「犬は食べ物ではなく愛玩動物という点を立証していく」などと話したそうだ。 韓国では今も犬肉料理がポピュラーなのか そもそも、なぜイギリス外務省の次官が韓国の食文化を非難したかというと、イギリス政府が設置している請願サイトの影響だという。 韓国にはたしかに「ポシンタン」という犬肉料理があるが、実はその人気と需要は近年下がっている。 さらに韓国国内では犬肉の流通を禁止する法律を作る動きもある。すでに犬食の文化は失われつつあるだけに、韓国にとって今回のイギリスの忠告は余計なお世話だったかもしれない。 日本とは異なる韓国の“ラーメン文化”を知っていますか? 犬食に限らず、韓国の食文化や食の好みは近年、めまぐるしく変化している。 韓国の食文化といえばキムチを思い浮かべがちだが、例えば、ラーメンも長らく韓国人に愛されている“ソウルフード”だ。昨年のラーメン市場は2兆16億ウォン(約2000億円)で、韓国人1人あたりの年間ラーメン消費量は74食。これは世界1位とも言われており、5日に1食はラーメンを食べる計算になる。 とはいえ、韓国のラーメンはインスタントが主流。それは1963年9月に「三養ラーメン」という即席ラーメンが発売されたのが、韓国のラーメン史の始まりとされているからだ。ただし50年が過ぎた現在、韓国で人気を集めているラーメンは“日本式ラーメン”だろう。 韓国には1998年頃から日本ラーメン専門店があったが、当時はあまり人気がなかった。しかし、2000年代中盤頃から日本式ラーメンの人気に火がつく。とある料理評論家は「旅行で日本を訪れた韓国の若者たちが日本のラーメンを食べて、帰国後もそのおいしさを求めたから」と理由を解説している。 韓国のコンビニ弁当が凄いことになっている また、20~30代の学生・社会人や、最近急増している「一人世帯」の人に注目されているのがコンビニ弁当だ。 「11菜弁当」「サムギョプサル定食弁当」など、コンビニ弁当とは思えないほど種類が豊富で、こだわり抜いた味とボ...