■アンタッチャブル
2011年に問題の慰安婦像を設置したのは、市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)。昨年末の日韓合意自体に強く反発しているこの団体は、
「韓国社会ではアンタッチャブルな存在で、メディアからも怖がられている。反日無罪、愛国無罪という言葉が韓国にはありますが、慰安婦問題などの案件では何をやっても許され、咎められることがない、という状況なのです」(韓国事情に詳しいジャーナリスト)
挺対協などはここへきて気になる動きも見せている。
「ソウル市が所有する、かつて日韓併合条約が結ばれた韓国統監官邸跡地に、慰安婦を追悼する公園を作ろうとしているのです」
と、元朝日新聞ソウル特派員でジャーナリストの前川惠司氏は言う。
「公 園には元慰安婦の女性が描いた壁画を展示し、来園者が慰安婦について学べる場所にするそうで、日本の朝鮮半島統治からの解放日である8月15日にオープン する予定になっています。公園が完成すれば挺対協の活動を盛り上げる一助となるでしょうし、反日の機運が高まることは言うまでもありません」
そうした「雰囲気」の中で慰安婦像撤去を実行するのは容易なことではないが、だからといって、
「必要以上に“反日無罪団体”の反発を恐れて撤去を決断しないとなると、朴槿恵大統領は、実行力が欠如した最低の大統領として歴史に名を刻むことになります」(先のソウル特派員)
売国奴と言われても、後の歴史が私を判断する――日韓国交正常化を果たした朴正煕大統領(当時)の言葉だが、娘の朴槿恵大統領に同様の覚悟はあるか。
http://news.livedoor.com/article/detail/11889845/